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ハウステンボス、すばらしいところです。是非一度はいらしてください。


by dfamb400
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スティーヴン・スパリュア


最近色々とイベントが多くてなかなかアップが追いつきませんが。。。
先週の土曜日、楽しみにしていた

アカデミー・デュ・ヴァン大阪校創立10周年記念特別セミナー
        スティーヴン・スパリュア
世界を変えたテイスティング ~パリ対決をめぐって~


に行ってきました。
場所は、茶屋町アプローズタワー 13階、阪急梅田駅から徒歩5分くらい。迷わないかな、と思ったのですが、ホテル阪急インターナショナルの場所でした。

スティーヴン・スパリュア_c0059521_2302680.jpg



葉山孝太郎さんもですが、やはり、スティーブンスパリュアさんが目の前にいるというのは本当に感激しました。70人を超える出席者だったようですが、私、頑張って早く行って、前から2番目でスパリュアさんのお姿を拝見する事が出来ました。それはそれはかっこよかったです。。。
笑うととても優しそうな顔になって。。。

パリ対決とは、1976年5月24日に行われた、フランスワインとカリフォルニアワインの飲み比べのことです。この試飲会は、パリスの審判として大変有名です。1976年、この試飲会が行われるまでのワインは、フランスワインとそのほかの地域のワインといった感じで、フランスワインが世界で最高のワインとされていました。で、スパリュアさんは、自分自身が、パリでワイン商を営んでいた事もあり、フランスにカリフォルニアワインを紹介するつもりでこの試飲会を企画したそうで、カリフォルニアワインが、4位か、せいぜい2位に入ればめっけもの位のつもりでいたのに、結果としては赤も白もカリフォルニアワインが勝ってしまったという所から、フランス以外の土地でもおいしいワインができると、新世界のワイン生産者の方が自信をもってワインを作り世に出すようになったという話です。


スティーヴン・スパリュア_c0059521_231182.jpg



スパリュアさんに、パリ対決の裏話などを色々とお聞きした後に、みんなでブラインド・テースティングをやってみましょう。。と
出てきたアイテムは

Chateau d'Issan 2005
Chateau Mercian Private Reserve 桔梗ヶ原メルロー VSP
Errazuriz Don Maximiano Founder's Reserve 2005
Stag's Leep Wine Cellars SLV

の4種類。
それぞれに点数をつけるということで、
Apperance, Aroma, Taste にそれぞれ3点、7点、10点満点で評価していくのですが、はっきり言って、これは無理。今まで、ワインに点数をつけるなんて感覚が全くなくて、こちらのワインに比べるとこのワインは色が紫がかっているな。。とか、果実実が豊かだな。。とか、タンニンが粗いな。。。という評価はしても、
タンニンが荒いから何点とか、果実味がゆたかだから何点つければいいのかさっぱり。。。
改めてパーカーさんのすごさを実感。

パーカーさん、話が出てきました。
私は、パーカーさんは前にも書いたけど、そんなに嫌いじゃありません。でも、パーカーポイントは全く気にしていません。あくまでも彼のワインに対する評価だと思うから。パーカーポイントの高いワインは、アルコール度が高くて若いワインが多いということで、最近はパーカーさんにいい点数をつけてもらおうとワイン生産者がそのようなワインを作ろうとするため、世界中どこでもワインの味が画一的になってしまったとパーカーさんを非難するのですが。。。。
 でも、パーカーさんの一番の功績は、それまでほとんどワインを飲んでいなかった(シャンパンは飲んでいたのですが。。)ワインをアメリカに紹介した事です。素人には難しいワインを点数によってこのワインは何点、このワインは何点とつけることによって、よりアメリカの消費者がワインを選びやすくなったとのこと。このため、アメリカでスティルワインが爆発的に売れ、アメリカがワインの輸入国として無視できないようになってきたため、ワイン生産者が影響を受けているということで、ワインの裾野を広げた彼の功績は大きいと思っています。ただ、パーカーポイントが一人歩きしてしまっている感はありますが。。。
 スパリュアさんも、パーカーさんとはしばしば会うけれど、とてもいい人間だと思うとおっしゃっておられました。最近は、パーカーさんとは逆にエレガントなワインを作ろうという、生産者も確実に増えているとおっしゃっておられました。

何の話をしてたっけ。。。完全に行き先を見失ってしまった。。。(笑)

で、点数をワインにつけるのは早々にあきらめました。私には付けることが出来ません。
で、何をしたかというと、どのグラスにどのワインが入っているかを当てようとしたんです。でも、これはスパリュアさんに言わせると、フェアではないとのことでした。ワインの産地や銘柄を全く考えずに目の前のワインを評価してこそブラインドテースティングだとのこと。
そもそも、パリ対決の時、フランスの審査員は、カリフォルニアのワインと思ったワインに対して非常に低い点数をつけ、フランスワインを思ったワインに対して高い点数をつけたためあのように、カリフォルニアに対してフランスワインが完敗してしまう結果になったとのこと。。。
フランスだから美味しい、カリフォルニアだから美味しくないという固定観念がいけないそうです。
 そりゃそうなんですが、ワインに点数は私にはつけられないので、、、、、
 で、まずテースティングコメントに自分の印象を書いていきました。
①のワイン、エッジが一番茶色がかっており、アルコール度がもっとも高そうだったので Stag's Leep Wine Cellars SLV(カリフォルニア)に
③のワインは、比較的アルコール度が低そうで、エッヂは、②ほど茶色ではなく、④よりは古そう。。といったところで、Errazuriz(チリ)ではないかと、。。
で、エッヂが一番若く、色の非常にきれいな④を桔梗ヶ原メルロー。残った②をd'Issanにしました。


スティーヴン・スパリュア_c0059521_2312235.jpg



結果は、
① Stag's Leep Wine Cellars SLV
② Chateau Mercian Private Reserve 桔梗ヶ原メルロー VSP
③ Errazuriz Don Maximiano Founder's Reserve 2005
④ Chateau d'Issan 2005
ということで、4つのうち2つ当たりました。
会場には、シャトーメルシャンの斉藤浩さんも来られておられましたが、さすがに全部当てておられました。

スティーヴン・スパリュア_c0059521_2313313.jpg


で、点数なんですが、無理やりつけてみました。

【私の点数表】

 Appearance ①1 ② 1 ③2 ④2 【3点満点】
Aroma ①6 ②6 ③6 ④5 【7点満点】
Taste ①7 ②7 ③7 ④7 【10点満点】

 **Total**①14点、②14点、③15点④14点
ちなみに、会場での平均点数は、高い方から順に
③→①→④→②
の順。
会場で好きなワインと言われた順は、人気のあるほうから
③→②→①→④
でした。
点数は、ワインの銘柄を聞く前の話で、好きなワインというのは、銘柄を聞いてからの話なので、微妙に順番が変わります。
ワインのテースティングって、本当に微妙ですね。

ワインに点数をつけると言うけれど、色の点数って??香りの点数??色はともかく香りや味わいは時間によって刻々と変わって行くのに。。。。

でも、あっという間の2時間の講座でした。

スティーヴン・スパリュア_c0059521_2315020.jpg


もちろん、葉山さんとスパリュアさんにサインをもらってきましたよ。。。

スティーヴン・スパリュア_c0059521_232249.jpg



by dfamb400 | 2008-07-14 00:02 | ワイン