アカデミー・デュ・ヴァン
2007年 10月 28日
今日は、アカデミー・デュ・ヴァンで、授業がありました。
1ヶ月に2回くらい、講義を受けるように学校の方に申し込んであったから、、、
今日は、
ノーブル・ヴァラエティを極める~品種別試飲
シャルドネ Chardonnay 無個性という個性
が、テーマです。要は、シャルドネは特徴がなくて何色にでも染まりますよ。。
ということで、
シャルドネばかり6本出てきました。
もちろん、ブラインド。
ちなみに全部はずしました。(^^ゞ
だって、むつかしい、、、
本当に難しい。
あの有名な、1976年、カリフォルニアワインがブラインドでフランスワインに勝ったのが今日、初めて実感としてわかりました。
テイスティングは、3本ずつグラスに注いで、私を含めて6人の生徒さんが、それぞれ産地を当てようというもの。種明かしは、6本すべてテイスティングが終わった時点で行います。
グラスは左から番号順です。
出てきたワインは
① Craighall Chardonnay 2005, Ata Rangi ニュージーランド ¥6,300
このワイン、色が薄い割には、非常にフルーティで爽やかな印象のワイン。南半球の新世界だとは思ったんだけど、オーストラリアか、ニュージーランドで迷って、結局、自分ではオーストラリアに。答えはニュージーランド。惜しかったな。。
チリほどにはミネラルの感じがなくて、ブルゴーニュの雰囲気。ただ、ブルゴーニュに比べると果実実が豊か。先生からも、ニュージーランドのワインは、酸味はしっかりしているけど、あふれんばかりの果実実が特徴ですと説明あり。
ニュージーランドの北島、Martinborough(Wellington)のワイン。本を見てみると、気候はブルゴーニュ南部の気候に酷似しているものの、土壌が肥沃ということ。
他の方の答えは
南半球 1人、ブルゴーニュ 2人、アメリカ 1人、チリ 1人
② Puligny-Montrachet 2002, Etienne Sauzet フランス ¥9,450
これは、口に含む前から好きなワインじゃないな。。と思った。種明かしをしてもらったら、実は私の好きな作り手の好きなブランドだったのに。。。色が、かなり茶色がかっており、香りもドライフルーツの香り、シェリーの香りが中心。味わいはかなり穏やかだった。
色から見るワインのヴィンテージよりも香りのヴィンテージの方が年をとっているような気がして、味は酸味もしっかりしていたもののシェリーのような香りがかなり強く、足の速いワインと考えて、アメリカと答えたんだけど、実はフランス。それも、ソゼのピュリニモンラッシェだって。。。
2002年のピュリニがなぜこんな香り??と思ったけど、先生からは、2002年のピュリニはこんな感じになってしまう。。と。家にも2002年あったような気がする。。
早く開けなきゃ。。。
他の方の答えは
ブルゴーニュ 3人、 アメリカ 3人
わかる人にはわかるんだね。。
③ Private Reserve 北信シャルドネ 2005, Chateau Mercian 日本・長野県 ¥6,300
これは、①に比べてやや黄色の印象が強いもののほとんど似たような色。ただ、香りが、安心できる香り。。って、教科書的な香り。洋ナシ、桃のタルと、バニラビーンズの香りにかすかにトーストの香りが混じる。。あ、ブルゴーニュだな。。っと安心した。自信満々で
ブルゴーニュ。
実は、北信シャルドネだった。。。
びっくり(~_~)
今回、6人のクラスだったんだけど、6人ともブルゴーニュって答えていました。それくらい、上品でよく出来たワイン。北信シャルドネとわかって飲むと、後味がやや水っぽい気もするけれど、これは完全な言い訳。。素晴らしいと思いました。
一番喜んでいたのは講師の先生。
早速、シャトーメルシャンの方に、クラス全員がブルゴーニュと間違えたと報告しておきます。。
と。
すごい!!
④ Chardonnay 2005, Planeta イタリア・シチリア ¥5,250
このワインもやや黄金色(茶色の入った黄色)。他のワインに比べて、ミネラルの感じが強く、やわらかな酸が特徴。これも、果実実が豊か。。。
色が薄い割には果実実が豊か。。ということで、①のワインと同じパターン。前のワインをオーストラリアと答えたので今度はニュージーランドに。先生からは、南アフリカはどうですか?と言われましたが、幸いな事に南アフリカのシャルドネはついこの間、ワインセミナーの時、Kobe Grillで黒羽ソムリエに飲ませていただいたばかり。すごく黄色が濃くて、タルの香りのしっかりとしたワインが南アフリカのシャルドネと印象を持っていたので、自信を持って、南アフリカではないと言えたのですが、答えは
イタリア シチリア島
のワインだって、、、イタリアで、しかもシチリアの白のシャルドネ100%なんて反則。。。
マルサラくらいしか知らないもの。。
他の方の答え
ニュージーランド 1名、オーストラリア 1名、アメリカ 1名、フランス 2名、南アフリカ 1名
と、完全に分かれました。
⑤ Chardonnay Margaret River 2004, Pierro オーストラリア・Margaret River ¥7,350
このワインは、薄い緑がかった黄色。青リンゴの香り、フレッシュハーブの香りがして、しっかりとミネラルの感じあり。酸がやや穏やかで果実実豊か。何より、ミネラルの印象があり、チリのミネラル感とは違う気がして、フランスのマコン。と答えました。
答えは西オーストラリア。Margaret Riverのシャルドネ。まるっきりブルゴーニュなんだけど。。。。(T_T)
他の方の答え
ブルゴーニュ 1名、北イタリア 1名、シャブリ 2名、フランス 1名
⑥ Chardonnay Mays Canyon 2002, Littorai アメリカ・Sonoma ¥8,900
このワインは、きれいなレモンイエローに、洋ナシ・白桃、バニラの香りが混じり、少し、土っぽい印象があるもののアタックはとても柔かく、これは、シャサーニュモンラッシェだと思った。
美味しくて、やっぱり、シャサーニュは、新世界とは違うよな。。
なんて思っていたら、何と、カリフォルニアワイン。Roussian River Valley(Sonoma)..
参りました。。。。
他の方の答え
ニュージーランド 1名、 ロワール 1名、ブルゴーニュ 1名、カリフォルニア 2名
カリフォルニアとわかった方が2名も居られた。。びっくり。
産地当ては全敗だったけれど、とても楽しかった。。。
でも、こんなにシャルドネばかり飲んだら、訳がわからなくなってしまう。。。
最後に、先生より質問が、、、
どのワインが一番高いと思いますか??
②と⑥で3人ずつに分かれました。私は、⑥だと思った。
答えは、上を見てもわかるように②.
はずしまくったテースティングでした。(^^ゞ
で、次回はピノ・ノワールの予定。
ピノは好きなブドウなんだけど、
ブルゴーニュのピノだけは当てたいんだけど。。。。
どうかな。。。